10月は、『乳がん月間』です。もう今年の乳がん検診は受けられましたでしょうか。
乳がんの家族歴がないから自分は大丈夫、とつい思いがちになり検診を受けられない方もいるようですが、乳がんになった方で家族に乳がん歴がない場合が約90%、ありが約10%です。医療が進んでいるにも関わらず、日本での乳がんによる死亡率が上昇しているのは、受診率が低いこと、がん患者の年齢のピークが欧米より若い人に多いことにあります。
過去の毎回の検診では何も問題なく無症状であったのに、突然医師から精密検査を受けるよう指示がされると少なからず誰でも動揺してしまいます。そんな中で、専門医との予約を取るのに平均約一カ月と言われています。
残念ながら乳がんになることを止めることはできませんが、早期発見・適切な早期治療によっては治癒の確率も高くなります。
自分は大丈夫と思い込まず、定期的な検診を欠かさず受けるようにしましょう。
日本
検診の対象者:40歳以上(~69歳)
検査項目:マンモグラフィ
受診間隔:2年に1回
費用/自己負担:年齢により自治体からの検診費用の補助があり、無料から3000円程度
受診率:44.6%(2019年)
罹患数:97,142人
アメリカ
検診の対象者:40歳以上(65~75歳)
検査項目:マンモグラフィ
受診間隔:毎年 (2年に1回)
費用/自己負担:ほとんどの加入保険にて予防検診は全額カバーされる
受診率:76.5%(2019年)
罹患数:268,600人
アメリカ内で日本語で健康診断・人間ドックを受けられるクリニックのご紹介はこちら
参考:
- 厚生労働省-がん検診(外部リンク)
- 厚生労働省-「2023年7月時点 がん検診の国際比較」(外部リンク)
- 日本対がん協会-がん予防・がん検診の推進(外部リンク)
- 日本対がん協会-正しい知識の普及啓発>がんの部位別統計(外部リンク)
- American Cancer Society-Breast Cancer Facts & Figures2019-2020(外部リンク)
- Breast Cancer Research Foundation(外部リンク)
- 日本乳がんピンクリボン運動-セルフチェック(外部リンク)