今回は、医療機関からの請求書の確認及び支払いの手順について取り上げてみたいと思います。
受理書類:医療機関へ受診をした後、通常、下記の書類が届きます。
- 現地保険会社からのEOB(Explanation Of Benefits)保険対象給付額の説明
- 医療機関からの保険会社へ請求したという連絡通知【This is NOT Bill】(医療機関による)
- 医療機関からの保険会社の支払い後の自己負担額の請求書
医療機関側の流れ
STEP1: 患者の保険会社へ請求申請
STEP2: 患者へ保険会社へ請求申請したという通知送付【This is NOT Bill】 *通知は医療機関により届く場合とそうでない場合あり
STEP3: 保険会社から支払いがあった場合:患者負担額の請求書を患者へ送付
STEP4: 保険会社から支払いがない場合:
CASE1: 患者へ「保険会社からの応答がない為、医療機関への確認依頼」通知を送付
CASE2:医療費全額の請求書を患者へ送付
患者側の対応
CASE1: 保険会社からのEOBと病院からの請求書を照合し、患者負担(Patient Responsibility)の金額を確認する。
対応1: 患者負担額が一致していれば、医療機関へ支払いをする。
対応2: 一致していない場合は、保険会社または医療機関へ問合せをする。(確認後⇒対応1)
CASE2: 医療機関からの請求書上に保険会社からの支払い額、ネットワーク調整額などが計上された上で、患者負担額が表記されている場合は、医療機関からの請求額を支払いする。(ダブルチェックしたい場合はEOBの到着を待つ)
注意事項
- 保険会社やプランなどを変更した場合、受診時にインシュランスカードを提示していたとしても、医療機関側で新しい保険情報に更新されていない場合があります。医療機関より通知や請求書を受理した際に、正しい保険会社情報に更新されているかを確認しましょう。
- アメリカでは医師費用、施設費用、検査費用、レントゲン費用など1受診の場合でもそれぞれ異なった機関から請求書が届きます。同じ受診日の請求書が何枚も届く場合があるので、何の処置に関する費用なのかを念のため確認しましょう。
- EOBは保険会社が医療機関から受理した請求書を処理した後に発行される為、受診月に必ずしも届くとは限りません。
- 医療機関が間違った住所や保険会社に請求申請をしているために処理されていない場合もある為、満額の請求書が届いた場合は、保険会社または医療機関へ連絡の上、請求書が正しく保険申請されているかを確認しましょう。
- Deductible(免責額)を超過した時点で基本的には自己負担がなくなります。*処置内容によっては自己負担が出る場合もあるので、ご加入の保険会社のカバレッジをご確認ください。
次回はもう少し詳しくEOB(Explanation Of Benefits)について触れてみたいと思います。
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