今回は緊急を要さない症状や休日や夜間に体調不良になった時に家庭に備えておくと良い常備薬についてご紹介します。
海外赴任者また帯同するご家族は辞令が決まってからは引っ越しの準備による疲労蓄積、そして現地生活に慣れるまでの数か月間は、日本とは違う環境や食生活などいろいろな事がストレスとなり体調を崩しやすくなってしまいます。特に体に表れるのが発熱、胃腸、下痢や便秘の症状です。そんな時は軽い症状のうちに回復できるよう日本から飲み慣れた市販薬を持参、または現地で早めに調達して備えておくと安心できるでしょう。
医薬品の持ち込みに関する制度は各国にて異なります。医師から処方されている医療品によっては、医師による英文の診断書が必要となることがあります。医療品の日本国外への持ち出し、米国への持ち込みについての詳しい情報は以下のサイトからご確認ください。
- 厚生労働省『海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて』(外部リンク)
- 成田空港『よくあるご質問>医療機器・医療品』(外部リンク)
- 在日米国大使館と領事館『米国への薬物の持ち込みについて』(外部リンク)
市販薬は現地の薬局やスーパーでも購入できますが、異国での新しい生活に慣れていないとどの薬を買えばいいか分からない、体調が優れない時に車を運転して買いに行くと負担がかかってより悪化してしまいそう、と思うこともあるのではないでしょうか。
基本の常備薬として揃えておくとよい種類の例:
常備薬
- 総合風邪薬
(例:DayQuil NyQuil、Tylenol Cold、Stona佐藤製薬ストナ錠) - 頭痛薬
(例:Advil(日本のイブと同じ)、Motrin(日本のイブと同じ)、Aleve(日本のナロキサンと同じ)、Excedrin、Tylenol) - 解熱鎮痛剤
(例:Advil(日本のイブと同じ)、Motrin(日本のイブと同じ)、Aleve(日本のナロキサンと同じ)) - 便秘薬
(例:Ex-lax、Phillips milk of magnesia) - 下痢止め
(例:Pepto-Bismol、Imodium(日本のロペミンと同じ薬) - 胃腸薬
(例:Pepcid AC(日本のガスター10と同じ)、Pepto-Bismol、Tums、太田胃散) - 虫刺され
(例:Lanacane、Benadryl cream)
過去のお役立ち情報も是非ご参考に読んでみてください。
種類は限られていますがアメリカにある日系スーパーにて日本の薬や漢方などが販売されているところもあります。アメリカの薬局やスーパーで日本で聞き慣れた名前の薬があったとしても、日本とアメリカでは成分や使用量が異なっていたり、日本人の体格には量が多い、体質に合わないということもあります。不安な時は薬剤師または掛かりつけの主治医にご相談ください。
その他にも予防対策として、あると安心する商品をご紹介します。
- うがい薬
日本ではうがい薬と言えばイソジンを利用されている方が多いのではないでしょうか。アメリカでは同じ成分ポビドンヨードが使われている、Betadine® Antiseptic Sore Throat Gargle (povidone-iodine, 0.5%)がありますので、イソジンがアメリカで手に入らなくても代用することができます。成分量と計量方法が異なりますので必ず使用する上での注意点をお読みになり正しくご使用ください。
- 出張や旅行時に
1000mgのビタミンCとビタミンA、C、Eなども含まれているAirboneが免疫力を高めてくれます。
遠出の際だけではなく毎日の免疫力サポートに、1000mgのビタミンCに加えビタミンBも含まれているEmergen-Cがあります。
- 漢方で風邪対策
みなさんの周りでもよく予防また引き始めの風邪に効果があると聞くのは葛根湯ではないでしょうか。アメリカではまだ手に入らないので日本にいる時に買っておきたい商品の一つです。
効果には個人差がありますので質問がある場合は販売店、薬剤師、または掛かりつけの主治医にご相談ください。
参考:
- 厚生労働省『海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて』(外部リンク)
- 成田空港『よくあるご質問>医療機器・医療品』(外部リンク)
- 在日米国大使館と領事館『米国への薬物の持ち込みについて』(外部リンク)
- Betadine® Antiseptic Sore Throat Gargle(外部リンク)
- Airbone(外部リンク)
- Emergen-C(外部リンク)
- クラシエの漢方-葛根湯(外部リンク)