脳卒中(Stroke)とは
脳内の血管が詰まったり破れたりすることによって脳障害を受ける病気です。
脳卒中は脳血管の異常により以下3つのタイプに分かれます。
- 脳梗塞
脳の血管の動脈硬化を来した部位に形成された血栓、あるいは心臓で出来た血栓により脳血管が詰まり脳が壊死するもの。生活習慣病をコントロールすることが重要。 - 脳出血
脳を養う小さな血管が加齢や高血圧などによってもろくなり破れて出血を引き起こす。脳梗塞よりも後遺症が残ることが多く死亡率も高い。 - くも膜下出血
脳を養う大きな欠陥にできた動脈瘤や動静脈奇形が破裂し、脳の表面に出血するもの。脳卒中の中ではとても重症で死亡率が高い。
脳卒中は日本の寝たきり状態となる原因の第一位の病気でもあります。
誰にでも起こりえる病気ですが、中でもリスクが高いと言われている生活習慣病(高血圧、不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満など)を管理することで予防、早期治療や発作の再発を防いだりすることができることも分かってきています。
今は若くて健康だと思うあたなも、5年後、10年後の将来の自分のためにリスクチェックをしてみてはいかがでしょうか。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(外部リンク)にある『健康セルフチェック(リンク集)』はこちら
3時間以内
米国脳卒中協会では以下の3項目のFace、Arm、Speechのうち1つでも該当する場合、脳卒中の可能性が高と考えられています。
脳梗塞は脳に血が行かなくなってから3時間以内に治療を必要とする一刻を争う病気です。3時間以上が経過してしまうと脳細胞が元に戻らない壊死した状態に変化してしまい、脳内の大出血、そして後遺症が残ってしまうこともあります。アメリカでは3分14秒に1人が脳卒中で命を失っています。あたなが誰かの命を救うことに繋がるかもしれません。F.A.S.Tで脳卒中を疑ったらすぐに911に連絡してください。
Face Dropping 顔の麻痺
顔の片側が垂れている、または麻痺しているかを確認。
笑顔を作るように頼み、笑顔が均等でないか、片側が動かないか確認します。
Arm Weakness 腕の麻痺
片方の腕が弱い、または麻痺しているか確認します。
両腕を上げるように頼み、片方の腕が下がるか、もう一方ほど高く上がらないか確認します。
Speech Difficulty 言葉の障害
言葉が不明瞭であるか確認します。
簡単な文を繰り返すように頼み、言葉が不明瞭であるか、話すのが難しいか確認します。
Call 911 すぐに救急車を呼んでください
脳卒中は緊急の医療問題であり、一刻を争います。医療専門家にとって非常に重要な情報になるため症状が最初に表れた時間を記録してください。
参考:
- 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(外部リンク)
- 米国脳卒中協会(外部リンク)
- 国立循環器病研究センター(外部リンク)